昔からよく飲まれている甘酒ですが、昨今注目が集まり、「飲む点滴」や「飲む美容液」と称されています。江戸時代には、栄養ドリンク代わりに、夏は冷やして、冬は温めて1年中飲まれていたようです。
甘酒には2種類あります。
酒粕に砂糖などの甘味を加えたものと、麹を糖化(デンプンが糖分に変化すること)させて作ったものがあります。酒粕から作る甘酒は、少量のアルコール分を含み、砂糖などを加え甘味をつけています。
麹から作る甘酒は、砂糖を全く使わず、アルコール分も含みません。マクロビオティックでは砂糖の代わりに使われることもあります。
材料の米は、薬膳ではエネルギーを補い、胃腸の働きをよくして、心を落ち着かせる力があるとされています。麹は消化を良くして、下痢を止める胃腸薬として使われます。さらに、酵素もたっぷりと含まれていて、便秘にも血行にも美容にもよいとされています。
こうじ甘酒として売られているものもありますが、材料は、ごはん、水、麹。たったこの3つでおうちでもかんたんに作ることができますので、ぜひ作ってみましょう。
必要な道具は、スープジャー(魔法瓶)もしくは炊飯器。半日から1日もあれば完成です。