ふだん鏡で舌をじっくりながめる、ということはあまりないでしょう。
ですが、じつは舌はからだの情報の宝庫。
舌を見ると、血液の質や循環から水分や体力の過不足、内臓の状態など推測することができます。漢方独特の方法のひとつで、「舌診」という舌を見てからだや病気の状態を診る方法があります。
舌は「内臓を映し出す鏡」と考えられ、舌自体の色や苔(舌の表面につく苔状のもの)の状態や、歯形の有無などを観察することで、からだの中の状態や病気の性質などを知ることができます。
からだが冷えているのか熱が体内にこもっているのか、食べ過ぎや飲み過ぎなどで胃腸が弱っていることや、血行が悪くなっていること、余分な水分がからだにたまっていることなど、さまざまなことがわかるので、舌診は普段の生活にもとても役に立ちます。
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