冷えは万病の元
女性の2人に1人が「冷え症」といわれていますが、最近では生活習慣の変化に伴って、老若男女問わず冷えを感じる人が増えています。
冷えは、いろいろな体調不良につながります。からだの中から冷えは、漢方を用いることで、改善していきます。
冷え性ってどんな状態?
「冷え」は、何もしないで放置しておくと、頭痛や肩こり、めまい、むくみ、不眠など、さまざまな不調をまねいてしまいます。とくに、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、基礎代謝も小さく、冷えの症状が現れやすいので要注意。生理不順や生理痛、不妊症といった女性特有のトラブルにつながってしまいます。また、冷え性は、免疫力低下の引き金にもなります。
なぜ冷えるの?
過度のダイエット、身体を冷やす食生活、運動不足、薄着のファッションなど、現代の生活には冷えの誘因がたくさん潜んでいます。なかでも、血液の流れが悪くなっている、いわゆる「血行不良」が主な要因といわれています。私たちは普段の生活のなかで、知らず知らずのうちに冷えの原因をつくっています。また、ストレスも冷えの大敵です。ストレスを受けると、自律神経が乱れて血液の流れが悪くなり、それにより冷えが起こると考えられています。
「冷えは万病のもと」
漢方では、人のカラダは、「気」「血」「水」の3つで構成されていると考えられています。
「気」「血」「水」のバランスが取れている状態は、心身ともに健康です。これらが崩れることによって、さまざまな不快な症状が現れてきます。
冷えは、「気」「血」「水」の流れを悪くし、「気」「血」「水」のバランスが崩れることで、万病のもとになると考えます。
人のからだを構成する基本的な要素は、「気・血・水」の3つと考えられています。
互いに助け合い、コントロールし、密接に関わりながらバランスをとっています。
あなたの「冷え性」、どのタイプ?
「冷え性」といってもさまざまな冷えのタイプがあります。
チェックが多いタイプがあなたのタイプです。
血めぐり不良タイプ
- □ 手足の先が冷える
- □ くちびるが青くなりやすい
- □ 冷えとのぼせがある
- □ 肌の色が悪い
- □ しもやけやあかぎれができやすい
- □ 手足のしびれがある、ひきつれがある
水たまりタイプ
- □ 下半身が冷える
- □ 体が重だるい
- □ むくみやすい
- □ 関節が冷えて痛む
- □ 立ちくらみがする
- □ お腹がチャポチャポする
からだを温める力が不足したタイプ
- □ 全身に強い冷えがある
- □ 足腰が冷えてだるい
- □ 元気が出ない
- □ 疲れやすい
- □ トイレが近い
- □ むくみやすい
エネルギーが作れないタイプ
- □ おなかと手足が冷える
- □ 下痢しやすい
- □ 食欲が出ない
- □ 顔色が青白い
- □ お腹がシクシク痛む
- □ 胃腸が弱い
からだが芯から温まる♪すぐに始められる温活習慣
「冷え」を改善して、からだを温める、温活習慣を身につけましょう。
- 【温活習慣】その1 からだを温める食材を選んで食べる
- 【温活習慣】その2 足もとを温める
- 【温活習慣】その3 首・手首・足首・腰首(お腹)を温める
- 【温活習慣】その4 着るもので温める
- 【温活習慣】その5 適度な運動でエネルギー& 血流アップ!
- 【温活習慣】その6 38〜40℃のお湯にぬるめのお湯にゆっくり浸かってカラダを温める。
- 【温活習慣】その7 よく眠り、規則正しい生活をする。
漢方による改善
漢方薬は、それぞれのタイプにより、からだを温め、血を補ったり、血のめぐりをよくしたり、水はけをよくしたりしながら、冷えを体の内側から改善していきます。また、冷えだけでなく、さまざまな体調の悩みも改善していきます。それぞれの方に合う漢方薬は異なるので、おひとりおひとりの体質やそのときの症状に合わせて、漢方薬をお選びいたします。
お客様の声
●寒くて、腰が痛んでいましたが、漢方薬を飲み始めて、少しずつ温かくなってきました。食欲もなく調子も悪かったのですが、からだが温まり、気づけば腰痛もなくなっていました。(40代・女性)
●手足が冷えて、なかなか眠れなっかたのですが、漢方薬を飲み始めて、温まるようになり、夜もよく寝られるようになりました。(50代・女性)
●冬の寒さや夏の冷房が苦手です。ちょっと寒さを感じるだけで、すぐに手足の先が冷たくなっていましたが、漢方薬を飲み始めて、だいぶ冷えが解消されました。ひどかった生理痛も気にならなくなりました。(30代・女性)
漢方では、体質を改善することにより、冷え性を改善していくことができます。自分のタイプを知り、漢方薬だけでなく、 食事や生活習慣も見直し漢方の考え方を積極的に取り入れてみましょう。
薬剤師/八木田 紀子
冷え症のご相談は
冷え症でお困りの方、ひとりで悩まないで、漢方専門薬剤師にご相談くださいませ。
おひとりおひとりの体質・症状に合わせて漢方薬をおつくりいたします。