“血”や“水”の巡りの悪さを漢方薬で改善!!めまいを根本から絶つ
過食、過労、不眠を控え、体に十分な“水”を巡らせる
めまいは、軽い立ちくらみから、天井や壁がぐるぐる回るような回転性のものまで、さまざまな症状があります。西洋医学では、耳や脳の病気、血圧や自律神経の異常など様々な原因が考えられるので、体の平衡や聴力、頭部CTなどの検査によって原因を突き止めます。
東洋医学(漢方)が考えるめまいの原因は、“血”や“水”の滞りととらえ、体のすみずみまでスムーズに流れている“血”や“水”が、うまく巡らなくなったことで起こります。この循環の仕組みを乱す理由は、大きく二つあります。頭が必要とする“水”が足りない場合と、反対に、頭に余分な“水”や“熱”がたまっている場合です。
“水”が足りないタイプのめまい
ふらつきや立ちくらみ、ふわふわした浮動感が特徴。
頭が必要とする“水”が足りない一因は、“水”を下から上に持ち上げる力が弱っている場合、胃腸が弱いと体に“熱”(エネルギー)が不足するため“水”を持ち上げる力も弱まります。また、“水”そのものの量が足りない状態であることも考えられます。
胃腸に負担をかけない食事を心がけ、なるべく過労を避けて、十分な睡眠をとることが予防につながります。
不必要な“水”や“熱”が回転性のめまいの原因に
頭に余分なものがたまっている場合は、飲み物のとり過ぎなどで体内に“水”が余っているか、ストレスで体の“熱”が過剰になっていることが原因となっていることが多いです。“水”や“熱”など余分なものがたまっている方は、ぐるぐる回るような回転性の強いめまいが起こります。余った“水”が体内にたまると、冷えの原因にもなり、“熱”不足でさらに“水”の巡りが悪化することもあります。
温かい飲み物、冷たい飲み物にかかわらず、飲み物をとりすぎないようにしましょう。薄着を避けるなど体を冷やさないことも大切です。
“熱”が過剰な人は、ストレスをためないよう、気分転換を心がけましょう。
めまいの漢方薬
体が必要とする量の“水”が足りないタイプは、胃腸の働きをよくする補中益気湯など、過剰な“水”がたまっているタイプは、不要な水分を除く五苓散などが効力を発揮します。
ほかに、釣藤散、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、当帰芍薬散、六味地黄丸、八味地黄丸、十全大補湯などを使います。
めまいのご相談は
さまざまなタイプのめまいがあります。
当薬局では漢方専門の薬剤師がおひとりおひとりから丁寧にお話をうかがい、どのタイプに当てはまるかを慎重に判断し、ベストの漢方薬をおつくりしています。(いくつかのタイプが合わさっている方や、上記とは別のタイプの方もいらっしゃいます。)