漢方で妊娠しやすいカラダづくり

妊娠しやすいカラダとは、気(エネルギー)、血(良質な血液)と、腎気(生殖能力・生命力)が充実し、気や血の流れがスムーズに巡っている状態をいいます。

これらのバランスが整っていると、自然と子宮の環境が良くなり、着床しやすく育ちやすいカラダとなります。

また、女性だけでなく男性も共に腎気が充実すると、精子や卵子の質が良くなり、受精卵の育ちや、着床後の胎児の成長具合までもが良くなりますので、妊娠前のカラダづくりは、とても大切です。

西洋医学での不妊の原因

不妊の原因は、西洋医学的には、卵子の状態が良くない、排卵がうまく行われない、卵管が通りにくい、受精卵が子宮内膜に着床しにくいなどが考えられます。

もちろん、女性だけに原因があるわけではなく、精子の状態が良くない場合など男性が原因のこともあります。

これらのうち最も多いのが、排卵がうまくいかない場合、つまり排卵障害です。ホルモンバランスの失調や、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症などの病気が背景にあります。

また、子宮筋腫や子宮内膜症があると、受精卵が子宮内膜に着床しにくくなり、妊娠の可能性が下がります。

淋菌などの感染や炎症があると、卵管が狭くなり、あるいは閉塞し、これも不妊の原因になります。

ほかにも、検査をしても異常が見つからないという原因不明の不妊も多いようです。不妊症全体の約3分の1が、現代医学では原因不明の不妊であるとされています。冷え症やストレス、肥満、過度の飲酒や喫煙などの生活習慣も関係していると思われます。

漢方で考える不妊

「体質」によって異なる

血(けつ)が身体に対して少ない『血虚(けっきょ)』、流れが悪い『瘀血(おけつ)』、消化器系の働きが悪く栄養がうまく取り込めない『気虚(ききょ)』のように体質的にバランスの崩れている部分を探し、女性では妊娠しやすいように、男性では精子の状態が良くなるように、身体全体のバランスを整えていきます。

このようにひとりひとりの「体質」を見極めて不妊治療を行っていきます。原因不明の不妊にも対処したり、妊娠しやすい体をつくる妊活にも効果的です。

気と血のバランスをととのえる

東洋医学では、体の基礎物質である気(き)と血(けつ)が五臓六腑を栄養し、生命活動が維持されていると考えています。不妊症だけでなく様々な体調不良の症状や疾患も、まず気と血の状態と五臓六腑のどこで問題を起こしているのか、症状の性質が冷えと熱のどちらにあるのかなどといった情報を分析し、漢方薬を決めていきます。

気や血のトラブルには、不足した状態と滞った状態があります。

  • 不足した状態のうち、気が不足すれば『気虚』、血が不足すれば『血虚』となります。
  • 滞った状態では、気が滞れば『気滞(きたい)』、血が滞れば『瘀血』となります。

気や血の状態が悪いと、慢性疲労、頭痛、胃腸虚弱、めまい、貧血などが様々な症状がおこります。

男性では精子の運動率が悪くなったり、勃起機能不全等がおこり、女性では卵巣機能の低下、月経不順や月経痛、PMS等がおこり、不妊の原因となります。

漢方の不妊治療では「腎」を強くする

漢方で不妊治療するときは、『腎(じん)』を補うものを用います。

漢方でいう「腎」の機能は、現代医学でいう腎臓の機能に加え、広く生殖器系、ホルモン系、中枢神経系、免疫系、造血系などの機能も併せ持った、生命の源と考えられています。

また、「精」とは、生命を維持するエネルギーの事です。「精」には親から受け継いだ「先天の精」と、飲食物から得た「後天の精」があり、どちらも腎に貯えられて、成長発育と生殖の源となります。

骨、歯、毛髪および全身の成長・発育といった新陳代謝の促進、女性の排卵や月経、男性の精子を作る能力といった生殖の機能。これらすべて、腎が貯蔵している精の働きによるものとされています。

この機能が衰えると、老化が早く進み、生殖機能の低下、骨がもろくなったり、糖尿病、アレルギー性疾患、高コレステロール血症など、ホルモンや代謝の失調が原因となって起こる病気になりやすくなります。

お客さまの声

  • なかなか子どもができず悩んでいました。友達に「漢方薬を服用して妊娠したよ。」とすすめられて飲み始めました。おかげさまで、妊娠することができました。無事に出産できてよかったです。
  • 頭痛、肩こり、疲れやすい、冷え性などに悩まされ、妊娠しても、何度も流産するなど、なかなか子どもを授かりませんでした。漢方を飲み始め、頭痛や肩こり、冷え性なども改善し、元気になりました。妊娠していることがわかり、とてもうれしかったです。妊娠中も、体調に合わせて漢方薬をつくってもらっていたので、安心してコロナ禍を過ごすことができました。

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