生まれる前から人生最後まで、生涯食育

食育という言葉をよく耳にするようになってから早7年。
「食育は子どもの食のことでしょ」とか、「子どもはもう大きくなったし、食育には興味がありません」と言われる方も。
食育は子どもたちだけのものではありません。
1日3回人生90年とすると、9万8550回食事をすることになります。
9万回もの数字が私たちの日々の健康を左右します。

普段何げなく食べているものが、血となり肉となり、私たちのからだをつくっています。何を食べているかで、からだの状態に違いが出ます。健康に過ごすか、病気になるか、この分かれ目に、食生活が大きな要因になっていると思われます。

戦前にはほとんどいなかったといわれるアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患など、アレルギーがある子どもが増えています。最近は、子どもの生活習慣病も急増しています。未来ある子どもたちの食生活を決めるのは、親だけでなく、祖父母世代やそれをとりまく私たち大人です。食や健康の情報が氾濫している中で、正しい情報を知って、生活習慣を見直しましょう。

忙しい現代に生きる私たちは、案外、食をおろそかにしがちです。食は、単に空腹を満たすものだけではなく、生きるためにも、有意義な人生を健康に楽しく過ごすためにも、必要なものです。

お母さんのおなかにいるときから人生最後まで、生涯食育。健康の基本は食事から。「食事で人生が変わる」と言えるほど大切です。まずは、「からだ」や「ココロ」をつくる「食べもの」について、もっと関心を持つことから始めてみませんか?

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