冬の漢方・養生法 その2

冬に多い体のトラブル

冬には寒さや冷え(寒邪)によるトラブルに氣をつけて

冬には冬特有のトラブルがあります。まず考えられるトラブルは、インフルエンザに代表される感染症です。せきやかぜなど、呼吸器のトラブルは乾燥し始める秋から増えますが、乾燥に寒さが加わった冬にはピークに達します。

また、冷えで血液の循環が悪くなり、心臓などの循環器や脳にトラブルが発生しやすくなります。この時期、4日以上寒波が続くと心臓病や脳卒中の発作を訴える人もでてきます。さらに、末梢の血行不良は、手足、肩、腰、膝など全身各所に痛みや腫れなどのトラブルを招き、日常生活の妨げとなってきます。

冬の養生法

1.温性食品を食べる

 体を温めてくれるものを積極的に食べましょう。根菜類やかぼちゃ、ニラ、ねぎ、えび、さけ、まぐろ、鶏肉、牛肉などがおすすめです。生野菜のサラダは、体を冷やすので注意しましょう。

2.調理方法を工夫する

 体を冷やす性質を持つ食材でも、火を通すことで食性が変わるものがあります。冬の代表的な野菜のひとつ、大根の性質は生だと「涼性」ですが、加熱することで「平性」になります。冬の間は、おでんや鍋料理、蒸し野菜など、加熱した野菜を摂るようにしましょう。

3.決まった時間に食事をして胃腸をいたわる

 食事の時間がバラバラですと、胃腸トラブルのもととなります。胃腸は栄養を吸収して、エネルギーを作ってくれる第一段階。ダイエットのために食事を抜いたり、食事の時間が極端に遅くなったりしないよう気を付けましょう。

4.まとめて動くより、毎日こまめに動く

 休日にまとめてスポーツをして体を動かすよりも、毎日の生活の中で体をこまめに動かすことが大切です。まずは、歩く機会を増やしたり、家事などで体を動かしたりする習慣をつけましょう。

5.入浴はぬるめのお湯で、または足湯で

 体を芯から温めるには、少しぬるめ(38℃~40℃前後)のお湯に、ゆったりと長めにつかりましょう。足が冷えて眠れない方は、足湯もおすすめです。

6.冷えるところをマッサージ

 手足が冷えやすい方は、マッサージをしてみましょう。手指なら家事や仕事の合間に、足なら入浴後や就寝前に行うと血行が促進されて温まり、リラックス効果も期待できます。

7.冬は朝寝坊もOK

  中国最古の医学書の「黄帝内経」にも、「夜は暗くなったらすぐ休み、朝は太陽が昇って暖かくなってから起き出すのがよい」とあります。冬だけは朝寝坊をすすめています。無理をしない、エネルギーを消耗しないことに重点を置いています。

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